新緑の季節 | ![]() | みかんの木も新芽(黄緑色)が次々と出てきます。葉っぱの多い木は、たくさん光合成ができるので、栄養分が隅々まで行き渡り、美味しいみかんができます。 |
花の開花 | ![]() | 4月下旬~5月上旬にかけて、みかんは白い花を咲かせます。品種によって花の大きさや形も若干違っています。早朝の空気が澄んだ時間帯に畑に行くと、とてもいい香りがします。 |
防除(ぼうじょ) | 気温が上昇してくると、みかんの木には害虫や病気が着きやすくなります。 私たちの園では、手作業で防除(消毒)をしています。畑全体に長いホースを引っ張りながら、木や葉っぱの裏など細部まで行き渡るように散布します。 | |
草刈り | ![]() | 草刈りは、冬以外、年中やっている感じです。特に梅雨の時期は、段々畑の一番上から刈って行って、一番下の畑を刈る頃には、一番上の畑は、もう草ボーボーだったりします。 |
肥料撒き | 袋の裏側に、複合(8-4-2)と書かれているのは、成分の割合です。全体の重量(20kg)のうち、チッ素成分8%、リン酸成分4%、カリ成分8%が入っているということ示します。落葉しかけている木や、実を多く付けている木には、栄養を与えるために多めに撒きます。 |
摘果(てっか) | ![]() | 果実の大きさを揃えるために、小さい実やキズが付いている実を中心に、ちぎり落とします。また、裾なり(木の下の方になっている実)や内なり(木の内側になっている実)も、太陽が当たりにくいので落とします。 |
水捲き | ![]() | 不知火(デコポン)とはるみみかんは、特に水が重要です。乾燥が続いて表皮が硬くなってしまうと、急に雨が大量に降った時に実が割れてしまうので、それを防ぐためにも、太いホースを畑全体まで引っ張って、水捲きをします。 |
サンテを被せる | ![]() | 不知火(デコポン)とはるみみかんに、白い布(サンテ)を被せます。日焼け果になるのを防ぐためです。 |
籾殻捲き | ![]() | お米農家さんから籾殻をもらって来て、畑に撒いています。土が軟らかくなり、雑草が生えても抜きやすくなります。また新しい籾殻は白いので、地面に太陽が当たると反射して、裾の方になっている果実にも光が当たるようになります。 |
収穫 | 10月下旬頃になると、極早生みかんを皮切りに、早生みかん、南柑20号、尾崎みかん…の順に収穫が始まります。貯蔵が必要な青島みかん、金峯みかん、ネーブル、不知火(デコポン)、はるみも、寒波が来る前の年内に収穫してしまいます。一年で最も忙しい時期になります。 | |
選果(せんか) | ![]() | 収穫したみかんは、きれいに磨いて、大きさやキズの有無などによって選別しています。ワックスは、かけません。 |
箱詰め、出荷 | 10kg入りまたは、5kg入りの箱に箱詰めして、主に、熊本大同青果さんに出荷しています。 |
貯蔵 | ネーブル、不知火(デコポン)、はるみみかんは、年が明けてから出荷するので、新聞紙に包んで倉庫で貯蔵します。気温と湿度には、かなり神経を使います。 | |
堆肥捲き | ![]() | 農協の堆肥センターから、袋入りではなく、トラックにドサっと分けてもらって来て、畑に撒いています。 |
石垣の整備 | ![]() | 近年は、まとまった雨が降ったりして石垣内に水が溜まり、崩れることがよくあります。時間がある時に、石を割って石垣の石を作り、修復しています。 |
石灰の散布 | 畑の土壌は、酸性になりやすいので、石灰を地面に撒いて中和させます。最近は、ミネラル分も多い蛎殻石灰(かきがらせっかい)や、珊瑚を砕いたサンゴ石灰を使っています。 | |
剪定(せんてい) | ![]() | 枝や葉っぱに、日光がまんべんなく当たるように、余分な枝を除去します。木が大きくなって混雑してきた畑では、1本の木ごと切り倒すこともあります。 |
みかん畑は1~2年放置してしまうと、雑草が覆い茂るだけでなく、木にカズラが這い上がり、すぐに雑木林や密林のようになってしまいます。
病害虫が多く発生し、栄養不足で実が固くなり、美味しいみかんができなくなります。そうなってしまうと、元の畑に戻すことは、非常に困難になります。
高齢化や後継者不足で耕作放棄地になると、みかん山が数年で、ただの荒れた山になってしまいます。せっかく父たちが山に入って開墾して作ってくれたみかん畑ですから、いつまでも美味しいみかんが作れるようにしていきたいです。
そのためにも、もっとみかんを食べて欲しいです。これは、全国のみかん農家さんの願いだと思います!