みかんのこと

1血管を強化

みかんを食べると血管が強くなる!

みかんをたくさん食べる健康長寿の方の血管は、実年齢よりも若いというデータがあります。
最近の研究で、みかんに含まれる「β-クリプトキサンチン」が動脈硬化の予防に役立つことが分かりました。
β-クリプトキサンチンは果肉の部分に多く含まれていて、血管の酸化を防ぐ働きを持っています。
酸化を抑え動脈硬化を予防⇒脳卒中予防に繋がります。

生果物(100g)の
β-クリプトキサンチン含有量

りんご 10㎍
さくらんぼ 21㎍
マンゴー 280㎍
柿(生) 500㎍
パパイヤ 820㎍
みかん 1800㎍

β-クリプトキサンチンを摂取すると3ヶ月~半年間体内に残るという研究結果も出ています。
冬から春の間にみかんを食べて、一年間元気に過ごしましょう。

2骨密度UP

みかんが骨粗しょう症を予防

骨は、古くなった骨を吸収して新しい骨を形成していて、新陳代謝を繰り返しながら、5年前後で全身の骨が入れ替わります。
加齢により、骨を破壊する細胞の方が強くなり、再生する方が追いつかなくなるため骨がもろくなるのですが、「β-クリプトキサンチン」には骨を破壊する細胞の働きを抑える働きがあります。

みかんと一緒に食べるとより骨が丈夫に

牛乳 ⇒ 吸収率1.9倍UP
ヨーグルト ⇒ 1.6倍UP

乳製品はβ-クリプトキサンチンの吸収を促進し、またカルシウムも一緒に摂れるため、より骨が丈夫になりやすくなります。
また、β-クリプトキサンチンは脂質と脂肪と相性が良いので吸収率が上がります。

みかんの酸っぱい成分(クエン酸)も
骨を丈夫に

クエン酸の働き:カルシウムの吸収率をUPさせ、カルシウムで骨が丈夫になる効果が期待できるという研究結果があります。
(※日本農芸化学会2017年度大会にて発表)
β-クリプトキサンチンとクエン酸のWパワーで骨粗しょう症予防が期待できます。

3冷え性改善

ヘスペリジンが冷え性を改善

みかんに含まれる「ヘスペリジン」が体を温め冷え性を改善します。
ヘスペリジンは白いスジ・皮の部分に多く含まれています。

ヘスペリジンの含有量
(成熟みかん100g中)

筋(中果皮)  3800mg
果肉(砂じょう) 95mg

冷え性は、血流が滞り、血液の循環が上手くいかないのが原因です。
ヘスペリジンには血液を循環させる作用があるので冷え性の改善に効果があります。
ヘスペリジンは、暖かい緑茶と一緒に摂ると吸収率UPすることが最新の研究で判明しました。
緑茶に含まれるカテキンが、ヘスペリジンを包み込み吸収されやすくします。

4認知症対策

ノビレチンが認知症対策に効果期待

みかんには「ノビレチン」という物質が含まれており、認知症対策に効果が期待できるということで現在研究が進んでいます。

ノビレチンには、抗酸化作用、抗糖化作用、抗炎症作用があることが知られており、認知症に代表される神経変性疾患に対して、予防・改善効果が期待できます。
国立長寿医療研究センターの研究では、みかんなどの柑橘類を食べる人は認知機能低下のリスクが14%減ったという結果が出ています。

出典:田中一成先生
(長崎県立大学 看護栄養学部 農学博士 )